受講概要
プログラム
1.はじめに
1.1 プラスチックとは
1.2 炭素繊維とは
1.3 CFRPとは
1.4 複合材としての物性
2.力学特性と設計の概要
2.1 複合則
2.2 積層板理論
2.3 破壊則
2.4 CAE
3.成形加工法と選定の考え方
3.1 加工法全般
3.2 近年の加工法
4.金属代替としての検討ポイント
4.1 金属材料とCFRPの違い
4.2 要求特性とコスト
4.3 マルチマテリアル化と接着接合
5.CFRPの評価・観察方法
5.1 物性評価、界面評価
5.2 部品評価(マクロ計測・ミクロ観察)
5.3 最新観察法 各種(空中超音波・非接触赤外線など)
6.活用状況と課題
6.1 全体状況
6.2 カーボンニュートラルの視点での順風
6.3 モビリティ
航空機/自動車(FCV以外)
6.4 エネルギ分野
風力発電/水素(FCV、貯蔵と発電)
6.5 カーボンニュートラルの視点での逆風
7.まとめ、質疑・応答
交流会(会場のみ)
受講形式
会場・WEB選択
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
テーマに関心があれば制限はありません。
予備知識
必要ありません。
習得知識
1)CFRPの基礎(利点・決定)
2)力学特性と設計
3)金属代替 検討のポイント
4)CFRPの評価・観察方法
5)最新活用状況
6)実物を見て触って確認できます(会場受講の場合) など
講師の言葉
炭素繊維強化プラスチックは究極の複合材です。きわめて強度剛性の高い炭素繊維とその真逆のプラスチックが複合化した材料です。このため、複合した際の物性挙動、そもそもの複合化の方法は特異性が強い材料です。
この原理原則の理解こそが重要です。会場では、CFRPの材料と、その試験片、成形品を目の前にして解説します。大半のサンプルは、ご自身で見て触って確認できます。
展示予定品:プリプレグCF、パイプ状成形品、多方向積層平板、単方向積層平板、水素タンク類似の円筒品など
CFRPは軽量ですが、極めて強度が強いことから航空機では必須の材料であり、高圧水をタンクとしても欠くべからざる材料になってます。風車の大型化もCFRPの交換によるものです。脱炭素のために機器・装置で必須ながら、CFRP自体は製造時に大量の発生する炭酸ガスが課題となってます。CFRPの特殊な物性、製造方法、利点欠点といった基礎を解説します。モビリティ分野を中心に、その活用状況、展開の可能性を課題も整理します。基礎と応用状況を理解できるとともに、カーボンニュートラルの視点や展示会レポートなど、最新の情報を得ることができます。
ハイブリッド開催で、会場からオンライン配信します。写真や動画を含めての配信ですが、百聞は一見に如かずですし、会場限定の交流会も設定しますので、ぜひ、会場参加をご検討ください。