受講概要
プログラム
1. 塗装劣化メカニズム
1.1. 塗膜欠陥
1.2. 塗装前の金属の下地処理
1.3. 塗料同士の相性
1.4. 塗装の表面劣化(紫外線劣化,酸化劣化他)
1.5. 塗装の水分による劣化(加水分解,水蒸気呼吸)
1.6. 塗装の応力による劣化(残留応力,温度サイクル,クリープ)
1.7. 塗料と金属の界面における劣化(接着)
1.8. 塗膜下腐食
2. 塗装の加速劣化試験方法と劣化評価手法
2.1. 劣化しやすい環境の理解
2.2. 塗装の加速劣化試験装置と試験方法
2.3. 塗装の劣化評価装置と評価手法(高分子材料評価,電気化学的評価等)
3. 塗装の寿命予測手法
3.1. 塗装寿命の考え方
3.2. アレニウス則の考え方
3.3. 下地処理と寿命の関係
3.4. 塗装の寿命予測手法
4. 塗装のトラブル事例と対策
4.1. トラブル事例と対策の紹介
4.2. トラブル対策,腐食・劣化対策の着眼点
質疑・応答
受講形式
会場・WEB
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
塗装による防食設計に関わる方
塗料・塗装の品質管理、品質保証を担当する方
塗装劣化や塗膜下腐食でお困りの方
塗装劣化や塗膜下腐食に関わる環境を理解したい方 など
予備知識
特に必要ありません。
化学、物理の基礎知識があれば理解が進みます。
習得知識
1)塗装劣化,塗膜下腐食のメカニズムに関する基礎事項
2)塗装・高分子材料の水蒸気の呼吸に関する基礎事項
3)塗装の加速劣化試験方法
4)塗装の劣化評価手法
5)塗装の寿命評価手法
6)塗装のトラブル事例と対策技術 など
講師の言葉
公益社団法人腐食防食学会と一般社団法人日本防錆技術協会は、これまで3度(1974年,1997年,2015年)にわたり腐食コスト調査を実施してきた。腐食コストには修理、メンテナンス、腐食対策等の費用が含まれているが、腐食対策費は6兆円を超えるといわれ、その半分以上が防食塗装となっている。塗装寿命を理解することは非常に重要である。
塗装は下地金属に塗料を重ね塗りして構成されている。その種類は様々であり、組み合わせにより複合材料(マルチマテリアル)となっている。つまり塗装劣化を考える上では、塗装表面、下地金属と下塗り塗料の界面の両方に着目する必要がある。塗料の高分子材料としての劣化、接着力の低下、水蒸気の呼吸、塗膜下への水分到達による下地金属の腐食(塗膜下腐食)等により塗装の機能が低下し、やがて寿命に至り再塗装となる。このように材料と環境によって生じる塗装の腐食・劣化メカニズムは複雑である。
さらに、塗装寿命は下地金属の塗装前の処理の品質に大きく左右される。諸説あるが塗装寿命の支配因子の5~7割程度は下地処理品質といわれている。想定よりも塗装寿命が短くなってしまう原因のひとつである。しかしながら塗装寿命に及ぼす下地処理の影響やその他の影響を定量的に評価した事例はわずかである。
そこで、本セミナーでは、材料と環境で決まる塗装の腐食・劣化の基礎を学んでいただく。塗装の劣化する環境を理解した上で、腐食・劣化の加速劣化試験法や定性的・定量的な評価技術を学ぶことで、塗装の寿命予測精度が向上すると考える。また、塗装のトラブル事例を分かりやすく紹介し、その対策に触れていただく。塗装のトラブルでお困りの方々は勿論,塗装による防食設計に関わる方々や品質管理、品質保証を担当する方々にも参考になるエピソード、技術を発見できるかと思います。
受講者の声
塗膜腐食の基礎原理の部分はとても分かりやすかったと思いました。後半の劣化評価手法については、専門的な測定方法が多く、理解が難しかったと思いました。腐食分野の知見が広がりました。
評価手法の良い点と悪い点などを丁寧に説明いただき、よく理解できました。
塗装したICMセンサによる塗装劣化評価の講義で、ICMセンサ原理と実験データの解説をしていただいた。最新のセンサによる塗装劣化評価技術に接することができ、大変勉強となった。
セミナーで学んだことを今後の業務・顧客提案に繋げられると感じた。
聴きたかった内容が聞けて参加してよかった。ありがとうございました。