受講概要
プログラム
1.破壊現象、メカニズムとその形態
1.1強度に係わる因子
劣化、形状、材料、異物、ボイド、ウェルドライン
1.2 応力集中と破壊
1.3 破壊の種類
1.3.1 脆性破壊
1.3.2 延性破壊
1.3.3 疲労破壊
1.3.4 クリープ破壊
1.3.5 環境応力亀裂、溶剤亀裂
1.3.6 オゾンクラック
1.4 材料強度の向上策
2. 破壊・破損の解析法
2.1 解析アプローチ
2.2 外観観察 形状、ウェルドライン
2.3 破面解析法と得られる情報
マイクロスコープとSEM
2.4 前処理法
2.5 材料分析法
元素分析、分離分析、化学構造解析、組成分析(熱分析)
2.6 劣化分析法
FT-IR、DSCによる酸化開始温度、GPC、TG、ESR、NMR、XPS、EPMA
定量的劣化分析法
2.7 不均一性の分析
残留ひずみ、分散
3.各種ポリマーの特徴
PS、PE、PP、PVC、PMMA、ABS、PA、POM、PBT、PET、PC
NR、NBR、SBR、FKM、EPDM、CR、BR
4. 寿命予測法
4.1 寿命の考え方
機能的寿命と商品的寿命
4.2 寿命予測モデル
クリープ破壊、疲労破壊、熱的及び化学的劣化の寿命予測モデル
4.3 劣化評価と寿命予測の関係
4.4 寿命予測の流れ
4.5 寿命予測のポイント
市場と促進時の劣化状態の違い
4.6 寿命のばらつき
4.7 アレニウス法による寿命予測
4.8 アイリング法による寿命予測
5.破壊・破損解析、劣化解析及び対策事例
5.1 加硫ゴムの破壊・破損
5.1.1 加硫ゴムのオゾン劣化
5.1.2 水道水中の残留塩素による劣化
5.1.3 NBRの加硫不足による裂け
5.2 プラスチックの破壊・破損
5.2.1 異物による破壊
5.2.2 ポリカーボネートの溶剤亀裂
5.2.3 ポリ塩化ビニルの疲労劣化
5.2.4 ポリアセタールギアのオーバーヒーティングによる劣化破損
質疑・応答
受講形式
会場・WEB 選択可
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
業種:製造業、建設業、電気・ガス、食品・飲料資材、繊維、化学、ゴム、プラスチック、塗料
所属部署:研究開発、製造、品質保証
予備知識
高分子化学の基礎があると理解が進みます。
習得知識
1)ゴム・プラスチック材料の破壊・破損メカニズムと破壊形態の基礎知識
2)脆性破壊・延性破壊・疲労破壊・クリープ破壊などの特徴と破損原因に影響する因子
3)破面観察・材料分析・劣化分析による破損原因の解析方法と各種分析手法の特徴
4)各種ゴム・プラスチック材料の特性・弱点と材料選定時の注意点
5)熱・化学的劣化、疲労、クリープなどに基づく寿命予測の考え方とアレニウス法・アイリング法の基礎
6)具体的な破損・劣化事例から学ぶ原因究明の進め方と再発防止対策の考え方 など
講師の言葉
ゴム・プラスチック材料は材料強度以上の力が作用すると、延性破壊、脆性破壊、クリープ破壊、疲労破壊などの破壊モードに基づき破壊が生じる。しかし、これらの破壊原因を調べるにはこれらの破壊の種別を調べることも大切ではあるものの、それだけでは不十分である。それは例え破壊の種別がわかったとしても、材料に問題があったのか外的因子による劣化現象が生じたのかはわからないためで、すると当然的確な対策もとれないわけである。
そこで、本講では破壊の種別とそのメカニズムを解説し、破壊原因追及のための各種分析・解析方法を紹介する。さらには各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点を解説する。解析事例を交えて破壊現象の基本を説明する。また、寿命予測の基本的な流れやポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。