受講概要
プログラム
1.賞味期限設定の基本
①食品の期限表示(消費期限、賞味期限)の概要
②食品期限表示の設定のためのガイドラインの概要
③清涼飲料水の期限表示に関するガイドラインの概要
④一般的な期限設定の方法
⑤賞味期限設定での加速試験の考え方
⑥賞味期限設定事例
2.官能評価の基本
①官能評価
②分析型官能評価と嗜好型官能評価
③分析型官能評価の進め方
④分析型官能評価の目的
⑤分析型官能評価パネル
⑥分析型官能評価の流れ
⑦官能評価に及ぼす心理理的影響
⑧試料の提示技法
⑨官能評価室
⑩分析型官能評価の手法
3.清涼飲料水での賞味期限設定の事例
①清涼飲料水の定義と分類
②試験データの評価方法の実際
・香り・味の評価
・外観の評価
・栄養成分含量の評価
・理化学検査(機器分析)
・容器からの検査
・微生物検査
③賞味期限の判定方法④試験データからの賞味期限の判定方法の実際
4.アレニウス式を用いた賞味期限設定の事例
①アレニウス式を用いた賞味期限設定の事例紹介
②官能評価と機器分析データの相関解析の事例紹介
5.データ解析(一部、Excelを使っての実習)
①Excelの「分析ツール」の設定方法
②統計解析ソフト
③統計解析の基礎
④散布図・相関分析
⑤単回帰分析
⑥重回帰分析
⑦推測統計
6.アレニウス式の使い方(Excelを使っての実習)
質疑・応答
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
各企業の研究者・技術者、品質管理担当者、商品開発・企画担当者
(1)食品の賞味期限設定の基本を学びたい方、さらに理解を深めたい方
(2)加速試験の進め方、そのデータ解析の方法を習得したい方
予備知識
特に必要はありません。
ExcelがインストールされているPCを使って、加速試験データ解析の方法を実習します。
習得知識
1)食品の賞味期限設定の進め方
2)それに必要な官能評価の専門知識
3)記述統計法
4)加速試験データの解析(アレニウス式の使い方) など
講師の言葉
「食品期限表示の設定のためのガイドライン」(2025年3月改正)では、「理化学検査」、「微生物検査」、「官能検査」から数値化が可能な項目(指標)を用い、それらのデータを総合的に判断して賞味期限を設定することが求められています。その中でも、再現性のある官能検査法と、短期間で賞味期限が判定できる加速試験法の習得は必須です。しかし、食品ごとで数値化できる項目(指標)が異なることや、各社のノウハウとして蓄積されてしまっていることから、賞味期限設定の具体的な方法が表に出ることが少ないのが現実です。
本講座では、賞味期限設定の基本的な内容を説明した後(官能検査法を詳しく)、清涼飲料水を事例とした賞味期限設定方法、加速試験方法をお話し、アレニウス式の使った加速試験データの解解析方法を、Excelを使って実習します。それに必要な記述統計の基礎についても、Excelで関数の使い方などを実習します。
受講者の声
アレニウスの基本的な考え方が分かり、勉強になりました。概要から解析まで、わかりやすく、私のような素人の入門編として適しているなと思いました。
以前から気になっていた賞味期限、特にアレニウスの式の使い方を今回勉強できて大変参考になりました。演習のところがスピードが速くちょっとついていけませんでしたので、録画配信で見直したいと思います。ありがとうございました。
経験に基づく内容もあり、詳しく聞けたので参考にしたいです。
具体的事例もあり大変参考になる内容でした。実務に役立てたいと考えます。
分かりやすい内容でした。実務に役立てたいとおもいます。ありがとうございました。