受講概要
プログラム
1.伝熱の基礎
1-1 熱流束とは
熱力学と伝熱の違い
1-2 熱伝導
熱伝導率の理解
定常と非定常
1-3 対流
熱伝達率の理解
熱伝達率の相関式
1-4 ふく射
放射率・形態係数の理解
2.Excelを用いたノーコード熱伝導シミュレーション
2-1 科学技術計算に頻出する繰り返し計算のExcelでの対応法
2-2 グラフを用いた結果の可視化・アニメーション
2-3 数値計算の基礎:偏微分方程式の差分法による数値解析
2-4 非定常一次元熱伝導(薄板の冷却)
2-5 定常二次元熱伝導(発熱部品からの伝熱)
まとめ
質疑・応答
受講形式
会場・WEB
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
熱設計にはじめて取りかかるエンジニア
これまで伝熱(熱の伝わり方)について、自己学習のみで学んだことがない方
予備知識
Excelの操作,高校の理科(物理),数学(微分)
Excel(通常版)のインストールされたPC(Windows または Mac)
習得知識
1)伝熱工学の基礎
2)エクセルの活用法
3)物理現象のシミュレーション方法
講師の言葉
3D-CAEの発展とともに、熱の伝わる様子をシミュレーションで確認することが普及してきましたが、シミュレーションの結果が正しいのか判断できないまま利用している方が多いようです。
本講座では、ものを暖める・冷やす際の熱の伝わり方をまず確認し、汎用のソフトがどのように熱伝導現象をシミュレーションしているのかを学びます。配布するエクセルファイルを利用する事で、自分のPCで熱の伝わり方や単純な形状の熱伝導シミュレーションを実行し、高機能なソフトウエアと悪戦苦闘することなくおおよその見当をつけられることを目標とします。
主な項目は以下の通りです。
・熱の伝わり方に関する基礎事項の確認
・Excelによるノーコード(プログラミングをしない)物理シミュレーション
・マクロ(VBA)によるExcelの作業自動化
・差分法による熱伝導のシミュレーション
受講者の声
非常にわかりやすい内容でした。簡易的に検討する際はかなり有用だと感じました。製品設計前の概算での熱伝導を計算できるので、今後の製品設計初期段階での確認に利用したいと感じた。
解析方法の基礎となる陽解法陰解法については非常にわかりやすい説明でした。伝熱もエクセルも素人だったので、分かり易くて良かったです。
機械出身ではないため、最初の基礎の数式部分の理解が100%とはなりませんでした。ただ、大枠は理解できたと思うので今後は自主学習でさらに理解を深めたいと思います。
基礎から丁寧に教えていただき、非常に分かりやすかったです。会場で受講できて講師と直接お話できたこともよかったです。
伝熱の基礎からシミュレーションのためのエクセルの操作方法までお教え頂き、理解を深めることができました。