受講概要
プログラム
1.強度計算の基礎とCAEの利点
1-1 強度確認に必要な応力と歪み
1-2 応力とひずみの関係を確かめる
1-3 CAE(構造解析)による応力計算
1-4 材料力学による強度計算の限界とCAEの利点
2.計算結果の表示と評価
2-1 変位の見方と解釈
2-2 応力の見方と解釈
3.解析結果への影響因子と改善の考え方
3-1 変位・固有振動数へのメッシュ分割の影響
3-2 応力(ひずみ)へのメッシュ分割の影響
3-3 荷重の影響
3-4 分割が粗いために発生する問題
3-5 みんな躓くメッシュ・境界条件の正しい設定
4.基本要素の検討でCAEを適用・アセンブリへの適用のコツを掴む
4-1ブラケット部品を題材にCAEの計算結果の評価方法を知る
4-1-1 ブラケット部品の強度をCAEで評価してみます
4-1-2 CAEでより良い設計案をみつけてみよう
4-2 板金部品の強度をCAE(構造解析)で計算する
4-2-1 板金の穴形状が強度にどのくらい影響するか調べる
4-2-2 切り欠きを持つ板金形状の強度を調べます
4-2-3 板金部品の板厚が強度にどのように影響するか調べる
4-2-4 リブ(曲げ)をつけると板金部品の強度は上がるか
4-3 シャフト部品の強度をCAE(構造解析)で計算する
4-3-1 段付きシャフトの強度はどうなるか
4-3-2 段の位置による強度変化
4-4 梁(はり)の強度をCAE(構造解析)で計算する
4-4-1 梁(はり)の曲げに対する強度
4-4-2 梁の断面形状別の曲げに対する強度
4-4-3 梁の断面形状別のねじりに対する強度
5.剛性・強度を確認しながらの設計の進め方
5-1 3DCADとの併用による設計者CAEの実現
5-2 設計者CAEは2次要素・線形解析で行おう
5-3 剛性検討の進め方
5-4 強度検討の進め方
6.CAEを活用した効率的な構想設計(構想CAE)の進め方と設計品質の向上
6-1 CAEを活用した新たな構想設計
6-2 構想CAEの効果(構想設計の効率化・高品質化など)
6-3 構想CAEの進め方
質疑・応答
受講形式
会場・WEB
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
これからCAEを利用する設計者
構想段階でのCAEを検討している設計者
CAEのメリットが知りたい設計者
予備知識
機械設計一般、材料力学、3DCADスキルがあれば理解が進みます。
習得知識
1)構想CAEの利用
2)CAE利用時の各種ノウハウ
3)CAE解析結果の診断スキル
4)CAE関連の社内運用方法 など
講師の言葉
従来の設計者CAEは、設計完了後に問題を検出する検証型で、手戻りが多く非効率だった。これは2次元設計時代の名残で、経験や勘に頼って設計が進められていたため、初期段階で問題を把握するが困難だった。
一方、構想CAEは設計初期からシミュレーションを活用し、経験や勘を数値で裏付る「攻めの解析」を行う。これにより、設計の質向上や手戻りの削減が可能となり、効率的で合理な設計が実現できる。