受講概要
プログラム
1.品質工学概要
- 品質工学とは
- 損失関数の位置づけ
2.安全係数、閾値、損失関数の概要
- 安全係数(安全率)、閾値(許容差、公差、規格値)の関係
- 機能限界の考え方
- 基本計算式
3.閾値(許容差)の決定方法ケーススタディ
- 目標値からのズレが市場でトラブルを起こす製品の閾値決定
- 騒音、振動、有毒成分など、できるだけ無くしたい有害品質の閾値決定
- 無限大が理想的な場合(で目標値が決められない場合)の閾値決定
4.全体質疑・応答
※説明の順序が入れ替わる場合があります。
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
Zoomアプリのダウンロードをしなくてもブラウザからの聴講が可能です。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
・製品開発、要素技術、生産システム、加工技術などの技術者、及び管理職
・品質管理部門の技術者、及び管理職
・重大事故を避けるための安全係数、検査基準(規格値、閾値)の合理的な決定方法を求めている方々
・安全係数、閾値の設定を勘コツ経験から脱却したいと考えている管理者の方々
・顧客に迷惑をかけず、自社の経済性も考慮した安全係数、閾値の設定を行いたい方々
・品質工学の重要概念の1つである損失関数を学びたい方々
※技術コンサルタントの方や、講師業の方は、受講をご遠慮ください。
予備知識
損失関数、安全係数、許容差に関する予備知識は必要ありません。
習得知識
1)重大事故を避けるための安全係数、規格値の合理的な決定方法
2)顧客に迷惑をかけず、自社の経済性も考慮した安全係数、規格値の決定方法
3)品質工学の重要概念『損失関数』(JIS Z 8403(製品の品質特性-規格値の決め方通則))の基礎知識と応用事例
講師の言葉
製造業では、市場での事故や問題発生を防ぐために、製品に対して開発・設計時に安全係数を設定し製品仕様に余裕を持たせ、量産展開時には不良品判定を行う規格値管理(検査基準・閾値判定)を行い、良品のみを出荷しています。
しかし、それでも製品が市場で事故や問題を起こす場合があります。また、生産で不良率を管理し、トラブル時は規格値・公差を厳しく設定しなおしても、市場クレームが減らず、コストのみが増大することも多々あります。このような場合、安全係数や規格値に対する根本的な考え方に誤りがあるケースがほとんどです。開発・設計時の安全係数、量産展開時の規格値を決定する際、何を根拠に決定しているでしょうか?また、その安全係数、規格値は顧客満足を高め、同時に企業の経済性を考慮した決定でしょうか?
本講座では、安全係数(安全率)・規格値(閾値、公差、許容差)の合理的な決定方法を求めている方々に、経済性を根拠に合理的に安全係数、規格値を決定する方法である『損失関数(JIS Z 8403)』について、解説いたします。本講座の手法を使うことで、勘コツ経験から脱却し、品質とコストのバランスが取れた安全係数と規格値を合理的に決定することが可能になります。
※本講座は、演習がありません。演習をご希望の場合は1日セミナーを受講ください。
受講者の声
MTシステムの概要と実際にシステムを構築するための具体的な進め方を学ぶことができ、大変勉強になりました。
テキストの内容が大変充実していて、今後もことあるごとに読み返したいと思います。
実用的な講習でよかった。時間も丁度よかった。