受講概要
1.本セミナーの前置き
・物理学的性質と化学的性質
2.表面エネルギー
・表面エネルギー,
表面張力とは?
・ラプラス圧
・濡れ係数
・濡れ角
3. 気泡
・気泡の熱力学
・気泡の浮上
・壁についた気泡
・液体の不安定性
・真空脱泡
・気泡を減らす方法とは?
4.泡沫
・シャボン玉と泡沫の違い
・泡沫の起泡メカニズム
・泡沫の弾性
・泡沫の浸透圧と排水
・泡沫を壁に留まらせる
5.液体量による泡沫の分類
・液体分率
・最近の研究による分類
・脱泡材を使わない消泡促進方法
6.レオロジー(時間があれば)
・液体の塗り広げ理論
・泡沫を塗り広げる
7.まとめ
まとめ
8.質疑・応答
事前質問の回答
Q&A
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
泡沫に興味がある方ならどなたでも受講可能です。
数式による説明は最小限にとどめ、本質的な部分を丁寧に説明します。
予備知識
運動方程式などの高校物理基礎レベルがあると望ましい。
習得知識
1)気泡の運動
2)泡沫の理解
3)泡沫の界面活性剤によらない性質
4)泡沫の評価方法 など
講師の言葉
泡には、一つの気泡を意味する場合と液体中に気体がぎゅうぎゅうに詰まっている状態である泡沫を意味する場合があります。気泡の場合は、高粘性液体に入ることで取り除くのが難しい問題が多くあり、泡沫は表面に溜まってしまった状態から壊れずに困ることが起きます。どちらも工業的に起こりやすい問題であり、また、化学薬品の吹きこぼれ、噴火といった災害に関わることもあり、その問題を解決することは効率化や高品質を保つためには重要です。気泡や泡沫には界面活性剤や添加物の種類、粘性、気泡の大きさ、液体量など様々な因子が関わっているため、本来持つ基礎的な性質を深く理解する必要があります。
今回、気泡の熱力学的安定性や動力学から紹介し、次に、泡沫の性質について説明していきます。起泡について説明し、起泡された泡沫の最新の評価方法、その後、消泡材を使わない最新の消泡方法について紹介します。
受講者の声
非常に勉強になり、今後の研究の参考になりました。日常にある事象を例として説明頂いたり、絵や動画で現象を解説頂いたり、わかりやすかったです。ただ、1度だけでは理解しきることが難しかったので、後日復習しようと思います。
物理に疎い事もあり理解できなかった箇所もあったが概ね理解できた。今後の製品開発等に活かしていきたいと思います。
泡の発生や消滅のメカニズムについて全く知識のない状態でしたが、非常にわかりやすい形でご講演頂くことができ、理解が深まりました。ありがとうございました。
泡の基礎的な性質に関して理解が深まったと思う。釜スケールで消泡するには、物理的アプローチだけでは困難だと感じた。
先生の説明が軽快で分かりやすかったです。聞きたかった内容も網羅されていてよかった。