受講概要
プログラム
1.めっきの基礎
(1)表面処理の重要性と表面処理の種類
(2)めっきの析出メカニズム
(3)めっきによる金属とその特徴
(4)めっきの種類と特徴
2.めっき不良に関するトラブル対策と分析技術
(1)各種表面分析の種類とその特徴
a.マクロ分析法
b.微細分析法
c.各種表面分析器の具体的な特徴
(2)めっき不良対策に必要な表面・断面分析技術と実際の適用例
a.表面からの測定例
b.断面方向からの測定例
c.3D測定例
(3)めっき不良と具体的なトラブル対策例
a.トラブル解析の手順
b.めっき変色部の解析事例
c.めっき不良例とその対策
3.めっき前処理と密着性
(1)素材から見ためっき皮膜の密着性
(2)めっき皮膜の密着性確保の指針
(3)密着性の評価方法
(4)めっき前処理工程とめっき不良
(5)難めっき素材のめっき不良とその対策
a.アルミニウム合金へのめっき
b.マグネシウム合金へのめっき
c.その他の難めっき素材へのめっき
(6)計算科学による密着性評価へのアプローチ
(7)めっきプロセスへのレーザ応用とめっき前処理
4.最近の研究事例
(1)密着・接着性を向上させる表面処理
a.シランカップリング処理と複合めっき
b.密着性・接着性を向上させるレーザ処理
c.接着性を向上させるアルミニウム合金への陽極酸化処理
(2)高強度鋼へのZn系めっきによる水素脆化
(3)アルミニウム合金へのめっきと水素脆化
(4)機械学習によるめっき条件の予測
(5)その他
5.質疑・応答
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
めっきに関連ある業務に携わっている方なら特にレベルなどは必要ありません
予備知識
高校卒業程度の化学および物理の基礎知識
習得知識
1)めっきに関する基礎知識および最新の評価分析技術
2)めっき皮膜の密着性向上技術
3)材料に関する基礎知識
4)接着性を向上させる表面処理技術
5)めっきによる水素脆性 など
講師の言葉
めっき技術は、自動車や電気・電子産業をはじめ次世代にも発展し続ける産業を支える基盤技術としてその確固たる地位を築いている。
本講習では、めっきの析出機構およびめっき技術に求められる機能や特性について紹介する。また、実際の製品における膨れや変色などのめっき不良に関するトラブル対策Q&Aについても紹介する。
さらに耐食めっきとその防錆機構およびめっき技術に最も重要な皮膜の密着性について、評価・分析技術を交えながら剥離対策や密着性向上技術を紹介する。最後に高強度鋼やアルミニウム合金へのめっきによって吸蔵した水素による水素脆化、めっきへの機械学習の適用例など、演者の最近の研究についても紹介する。
受講者の声
これまでに先生の論文や研究発表などは拝見、聴講しておりましたが、今回、時間をかけて一連の流れを掴むことで、
これまで若干断片的だった理解をつなげることができました。自身の業務に関連する内容についても詳しい説明があり、大変参考になる講義でした。
めっきトラブル対応事例等を期待していたが、めっき要素に特化した内容だったので期待した物と少し違いました。しかし講習で身に着いためっき要素に関しての知識は、今後の業務に役立つと感じました。
講習で身に着いためっき要素に関しての知識は、今後の業務に役立つと感じました。
実務に役立つ内容があり参加できてよかったです。ありがとうございました。
めっきの基礎について理解が深まり、良いセミナーでした。