受講概要
プログラム
1.ウェットコーティング現象の基礎
1.1 濡れ性
1.2 塗布界面
1.3 支持体と塗布液の表面張力の関係
2.塗布技術の内容
2.1 塗布操作の基本
2.2 前計量と後計量
2.3 塗布技術開発とコストの関係
2.3.1 広幅化
2.3.2 塗布高速化
2.3.3 薄層塗布化
2.3.4 均一化 他
3.代表的な単層塗布技術
3.1 リバースロールコーティング 理論的解析紹介含む
3.2 グラビアコーティング リバースグラビヤ塗布の詳細現象含む
3.3 ワイヤバーコーティング
3.4 ダイコーティング
3.5 ウェブテンションドダイ(究極の高速薄層塗布方式)
4.代表的な重層塗布方式
4.1 スライドホッパーコーティング
4.2 ウェブテンションドダイコーティング
5.ダイ塗布方式における塗布膜厚分布の要因
5.1 給液とマニホールド要因
5.2 スロット精度要因
5.3 設置精度要因
6.ダイリップ先端形状と段差と塗布への影響
6.1 ダイ先端形状と塗布性
6.2 ダイ先端段差と塗布性
7.ダイ塗布方式における注目の特許
7.1 特許出願メーカ
7.2 幅方向の膜厚の均一化に関する特許
7.3 ダイ先端エッジ形状に関する特許
7.4 バキュームに関する特許
7.5 間欠塗布に関する特許
8.ワイヤーバーにおける注目の特許技術
8.1 バー塗布の基本特許、及び技術課題
8.2 リブスジ対策に関する特許
8.3 塗り付けの安定化に関する特許
8.4 塗布端部の安定化に関する特許
8.5 精密バーに関する特許
9.塗布故障の原因と対策の実例
9.1 一般的な塗布故障と原因
9.2 ハジキ故障 2例紹介
9.3 乾燥炉内パーティクル異常解析と原因対策
9.4 塗布液温による膜厚分布故障
質疑・応答
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
1. 実際のウェットコーティングの製造に携わっている人
2.ウェットコーティング設備を計画している人
3.ウェットコーティングの設備開発に携わっている人
4.製品のコストダウンに携わっている人
予備知識
特に必要ありません。
習得知識
1)濡れ性、表面張力、フィルム濡れ性の測定方法
2)前計量、後計量方式と特徴
3)「塗布技術」としての内容
4)各種塗布(単層と同時重層)方式(計7方式)の特徴理解
5)ダイ・バー等の特徴。またリバースロール、リバースグラビヤ塗布方式の現象論の詳細
6)ウェブテンションドダイ塗布方式の特徴
7)ダイによる膜厚均一化の知識
8)ダイ塗布方式の特許知識
9)バー塗布の最新特許技術
10)塗布故障解析の解析方法
11)塗布故障事例を通して故障解析の手法、考え方
講師の言葉
機能性フィルムを安価に生産するために、ウェットコーティング技術を適用することが多い。ウェットコーテン グにおいて、特に水系塗布液の場合、塗布液が支持体に塗り付く濡れ性が重要のため、まず表面張力について説明する
塗布方式については、塗布量、塗布速度、塗布液粘度により多くの方式が用いられているが、今回はリバースロール塗布方式、ダイ塗布方式、 グラビア塗布方式、バー塗布方式、ウェブテンションドなど5方式の特徴について解説するとともに、同時多層塗布方式についても説明する。
また、塗布品の品質として塗布の厚み精度が重要であり、ダイ塗布方式による厚み変動要因について解説するとともに、ダイ塗布方式およびバー塗布方式による注目する特許について解説する。
最後に塗布故障として、ハジキ、パーティクル異常、塗布膜厚異常の現象と 故障解析方法について解説する。