受講概要
プログラム
1.水溶液腐食の基礎
1.1 金属の腐食反応
1.2 皮膜の保護性と耐食性
1.3 腐食形態
1.4 分極曲線と腐食速度
1.5 環境因子の影響
2.海水腐食の基礎
2.1 海水の利用
2.2 海水性状と海水腐食の特徴
3.海水腐食の事例と対策技術
3.1 流れの影響とエロージョン・コロージョン
3.2 異種金属接触腐食とカソード防食
3.3 腐食防食解析技術
3.4 孔食とすきま腐食
3.5 応力腐食割れ
3.6 鋭敏化と粒界腐食
3.7 微生物の影響
4.まとめ
質疑・応答
受講形式
会場・WEB
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
業種:電力・ガス・石油等エネルギー関係、機械、化学、建築、土木、鉄鋼・金属、港湾・航空、公共インフラ、その他、腐食に関係するあらゆる業種、国立公設試験研究機関 など
所属部署:保守・保全、品質保証、生産・製造技術、研究開発、営業、その他
レベル:金属腐食・海水腐食に興味をお持ちの方はどなたでも、腐食に予備知識の無くても大丈夫です。
予備知識
高校の「化学」程度の知識
習得知識
1)金属は何故腐食するのか?
2)その仕組みは何か?
3)海水性状と海水腐食の特徴は?
4)海水中ではどんな腐食が起きるのか?
5)微生物腐食とは?
6)どうすれば防ぐことができるのか?
上記1~6を統一的に理解することができます。
講師の言葉
腐食は、装置・機器の寿命を縮めるだけでなく、予期せぬ不具合・破損とそれに伴う運転停止、爆発、有害物の飛散などにより甚大な経済的損失及び人的被害をもたらすことがあります。腐食を防ぐことは、産業・社会の安全・安心を確保する上で大変重要です。
腐食は、基本的に,水溶液中における腐食(水溶液腐食)と水溶液を含まないドライな環境における腐食(高温腐食など)に大別されますが、この講義では水溶液腐食について述べます。水溶液環境も多岐に及びますが、本講義では海水腐食を主テーマとして、基礎・原因とその対策技術を豊富な事例を交えて解説します。海水は塩類を多量に含むことから腐食性が高く、防食対策が重要であると同時に、海水腐食は中性水溶液中における金属材料の腐食に共通の普遍的な内容を含んでおり、本講義は腐食を基礎から学びたい人にとって有益なものになると確信します。最近「微生物腐食」が注目されていますが、自然海水中では腐食に及ぼす微生物の影響が大きく、今回この話題にもフォーカスします。
講演では、まず水溶液腐食の基礎を経験の少ない方でも理解できるよう易しく解説します。次に学んだ基礎を武器にして海水腐食への対応法を解説します。
受講者の声
腐食を基礎から学べて有意義でした。講師の解説が非常に丁寧で解りやすかった。
基礎的な部分をじっくりやっていただけて良かったです。
金属腐食の基礎 丁寧で分かり易い説明でした。エロージョンに関して知ることができてよかった。分極図は難しかったです。
受講前までは海水腐食の基礎も知りませんでしたが分かりやすい解説で理解を深めることが出来ました。
基礎から学ぶことができ有意義でした。一方で理解できていない部分が多いので復習したいと思います。ありがとうございました。