歴史からえるしいEMC
「受
EMC(規格順守型)」⇔「能動的EMC(価値創造・リスク先取型)」
【WEB受講(Zoomセミナー)*Live配信のみ(録画視聴はありません)

 

“守り”から“攻め”へ、価値創造を実現するための

EV・HEV、自動運転、コネクテッド化の進展に伴い、EMC設計は製品性能・信頼性・競争力を左右する重要技術です。EMCの歴史をひも解きながら、SiC・GaNなど最新パワー半導体時代のノイズ課題、予防的EMC設計、シミュレーション活用、OEM・Tier1協調設計まで体系的に解説。設計初期からリスクを先取りし、価値創造につなげる実践的なEMC設計思想を学びます。

セミナー申し込み
開催日 2026年9月10日(木)
開催時間 10:00 〜 16:00
会場 ※本セミナーは、WEB受講のみとなります。
受講料 1名:49,500円
同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合
1名:44,000円


※消費税率10%込 ※ 別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト 製本資料

講師紹介

名古屋工業大学 客員教授 城ノ口 秀樹 先生

元 東芝

略歴

1980年、株式会社東芝に入社。小型モータ開発センターに配属され、インバータエアコンの開発プロジェクトに参画。冷蔵庫用モータの開発では日本電機工業会より表彰を受け、家電製品へのインバータ応用(掃除機、磁石モータ応用、蛍光灯ちらつき防止)を通じて省エネ化を推進した。
その後、インバータの医療機器への適用研究に従事し、CT(コンピュータトモグラフィ)の高速化に不可欠な高速回転(20,000 rpm)X線撮像管駆動へ適用。
1998年には、世界初となる1回転0.5秒の高速スキャンCTの実現に寄与した。
また、VTR分野における東芝の世界戦略プロジェクトでは、「1センサー」ヘリカルスキャン用ブラシレスモータICを開発し、IEEEにて発表。同技術は世界で4,000万台以上に採用され、ビデオ事業の発展に大きく貢献した。  

1990年以降は、関西電力との共同研究により、ソーラーカー駆動システムの開発を経てEV用大出力(ネオジム)磁石モータを開発。昇圧回路システムを含む駆動方式をダイハツ・シャレードにて実証し、成果をEVS13(大阪)および1995年モーターショーにて発表した。昇圧方式(特許取得)は、後にトヨタ・プリウスで採用される標準駆動方式の基礎となった。
1998年には光洋精工(現・JTEKT)へ転職し、EPS(電動パワーステアリング)のブラシレスモータ化による高効率化・低ノイズ化に貢献。EPS事業の発展に寄与した。EVS14(フロリダ)ではEVセッションのチェアマンを務め、昇圧(12V→48V)EPS駆動方式を発表した。2006年、東芝の自動車事業拡大に伴い復職。F社向けインバータシステムの要素技術開発および量産化を担当し、EMC対策やシミュレーションを中心に車載モータインバータのEMC技術について講演した。

東芝定年退職後は、日本電産の要請もあり転職・再就職し、車載モータ駆動システムの開発に協力。DCT用モータおよびEV駆動用SiCインバータの開発に従事した。その後、IMRA AMERICAよりワイドバンドギャップ半導体(SiC、GaN)の用途開発研究を受託し、名古屋工業大学内に研究ラボを設置。GaNパワーデバイス応用に着手するとともに、ソーラーカー駆動に求められる超低損失(超高効率)駆動の研究で名工大ソーラーカー部と連携し、WSC(ソーラーカー世界大会)にチームを率いて参戦。いずれも完走を果たし、2015年16位、2017年12位(NHK「凄ワザ!」帯同取材)、2019年8位の成績を収めた。以降はコロナ禍により活動を中断。

その後、愛知県プロジェクトにて超小型・高効率・高信頼性DC-DC電源を開発し、SkyDrive社のドローンによる実機評価を経てプロジェクトを完了した。
現在は、EMCシミュレーション技術の高度化を背景に、EMCの予防的設計としてPCB開発におけるEDAツール(ADS等)に関する共同研究、およびSPICE解析技術の向上に取り組んでいる。

著作
「自動車のEMC」監修:大熊繁(トリケップス出版社)
「車載用モータとその制御・応用(~HEV,EV化に向けた~)」(トリケップス出版社)
「世界最速ソーラーカーTIGAの要素技術」(日刊工業新聞社)
「太陽電池活用の基礎と応用―ビギナからプロまで!ノウハウを満載 」(CQ出版)
「サービスロボットに適したモータ要求項目の活用技術調査専門委員会」(電気学会) など

講演
「EV駆動システムの開発と応用および将来展望」(日本テクノセンター)
「昇圧回路によるモータの効率改善(モータ技術フォーラム)」(日本能率協会)
「車載パワーモータとその制御駆動技術」(日本テクノセンター)
「車載用パワーモータと駆動回路の技術動向 」(長野県・産業支援センター)
「身近になったインバータとEMC」フロンティア21,(中部エレクトロニクス振興会)
「車載インバータのEMC、シミュレーション、予防設計に関する講演」(中部CAE懇話会) など

所属学会
IEEE(Senior)
自動車技術会(国際標準記述によるモデルベース開発技術部門委員会・委員)
電気学会(小形モータに関する調査専門委員会・委員)

受講概要

プログラム

第0章:はじめに・全体構成
EMC設計の重要性と進化
講演の全体構成と狙い

 

 

第1章:EMCとは何か? 〜歴史・動向・技術・事例からの考察〜
EMCの本質:「環境と調和して動作する技術」
・電話のクロストークから始まったEMCの歴史と進化
・EMCの3要素:規格・技術・自家中毒(セルフEMI)
・評価軸の変化:「規格順守」から「信頼性・安全性・性能の両立」へ
・EV・自動運転・通信技術の進展によるノイズ環境の複雑化と規格の限界

 

 

第2章:車載電子機器における半導体の進化とEMCの課題
ノイズ源の変遷:機械的スイッチからパワー半導体へ
・IGBT、SiC、GaNなどの高速スイッチングによる新たな高周波ノイズ
・EPSやHEVインバータにおける多層的ノイズ対策の実例
・EDMや巻線絶縁破壊など、自家中毒現象への予防的設計の重要性

 

 

第3章:EMCの及ぶ範囲と予防的EMC設計
EMC設計は「後付け」から「設計思想」へ
・設計初期からのノイズリスク見積もりとシステム最適化
・予防的EMC設計の具体例(EDM対策、絶縁破壊対策、DCリンク配置など)
・OEMとTier1による協調設計とEMC仕様の共創の必要性

 

 

第4章:EMC設計におけるシミュレーションの活用
3D-FEM、FDTD、SPICEなどによる設計初期からのノイズリスク評価
・PCB設計における基本原則とノイズ抑制のための工夫
・ADS、PSpice、Ansys SIwave等のツール活用と適材適所の選定
・デジタル認証(仮想試験)時代への備えとノイズマップ解析の重要性

 

 

第5章:まとめと今後の展望
EMC設計は「製品の信頼性」そのもの
・システム全体・社会インフラとの協調設計への進化
・モデル・データの標準化と提供体制の整備
・EMC仕様の共創と、デジタル認証時代への対応が競争力の鍵STEP1:設計力の中のデザインレビュー

 

 

Q&A

受講形式

WEB受講のみ

 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

 ※Live配信のみ(録画視聴はありません)

オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。

受講対象

研究、開発設計、品質、などに関係する、担当者から管理者まで

予備知識

電気基礎を理解する技術者

習得知識

1)EMC(電磁両立性)の本質と進化
2)車載電子機器におけるEMC課題と技術進化
3)予防的・能動的EMC設計の重要性
4)EMC設計・評価におけるシミュレーション活用法
5)今後のEMC設計の方向性と社会的価値 など

講師の言葉

 自動車業界は今、電動化・自動運転・コネクテッド化といった「100年に一度の変革期」を迎えています。その中核を担うのがパワーエレクトロニクス技術です。本講義資料では、車載パワエレ機器におけるEMC(電磁両立性)設計の本質と最先端の実践について、歴史から最新動向、そして未来展望まで体系的に解説しています。従来の「規格を守るための受け身のEMC」から、設計初期段階からノイズリスクを予測し、システム全体で最適化する「能動的・戦略的EMC」への転換が求められています。特にEV/HEVの普及により、IGBTやSiC、GaNなどのパワー半導体が主役となり、高速・高電圧スイッチングによる新たなノイズ課題が顕在化。これに対し、パワーカード構造やインターリーブ方式、シールド・束線・筐体設計など、構造的・システム的なノイズ対策が進化しています。また、モータベアリングの電食(EDM)や巻線絶縁破壊といった“自家中毒”現象への予防的設計も重要なテーマです。

 さらに、3D-FEMやSPICEなどのシミュレーション技術を活用した“試作レス開発”や、OEMとTier1が協働してEMC仕様を共創する体制づくり、デジタル認証(仮想試験)への対応など、パワエレ分野のEMC設計は今や製品信頼性・ブランド価値を左右する戦略的武器となっています。本資料を通じて、パワーエレクトロニクスのEMC設計が“守り”から“攻め”へ、そして“価値創造”の時代へ進化していることを実感していただけるはずです。

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