受講概要
プログラム
1. フラクトグラフィ概論
1. はじめに
2. 解析機器
3. 破断面の取り扱い
3-1. 破損部の特徴の把握
3-2. 破断面の保護
3-3. 破断面の洗浄
2. マクロ破断面の典型的な例
1. マクロ破断面の解釈の仕方
2. 破壊メカニズムごとの典型的なマクロ破断面例の紹介
2-1. 脆性
2-2. 延性
2-3. 疲労
2-4. 環境
3. マクロ破断面の解析事例紹介
3. ミクロ破断面の典型的な例
1. ミクロ破断面の解釈の仕方
2. 破壊メカニズムごとの典型的なミクロ破断面例の紹介
4. 破損事故解析例
1. チェーンの疲労破断面
2. アウトリガーボルトの疲労破壊
3. 減速機の疲労破壊
他事例
質疑・応答
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
フラクトグラフィ・破断面解析に関連する技術者
設計者、管理者、品質・信頼性保証担当者 など
予備知識
特に必要なくても理解できるような内容にしてありますが、基本的な材料強度に関連する知識があれば理解は進みます。
習得知識
1)フラクトグラフィの基礎
2)破断面の採取から肉眼による破損原因の推定法
3)破断面の採取から電子顕微鏡観察による破損原因の推定法 など
講師の言葉
製品、工具などが破損もしくは損傷したとき、「なぜ壊れたのか?」という原因を調べて改善をすることは、とても大切なことです。しかし、壊れた物から原因の推定するためには、ある程度の知識と経験が必要となってきます。このセミナーでは、このような知識と経験が無い方向けに、金属の壊れた部分 (破断面) の解析の仕方について説明をいたします。
セミナーの内容は、はじめに解析で守るべき破断面の取り扱い方、解析に使用する機器について説明します。次に肉眼で見たときの破面の解析の仕方、電子顕微鏡で見たときの破面の様子について説明します。最後に、破断面から破損原因を特定する事例の紹介をいたします。特にこれから損傷調査を始めようとする方に、わかりやすく解説することを心がけております。多くの方の参加をお待ちしております。 注:本セミナーでは観察のみについて講義を行い、応力、荷重推定など定量的な解析についての話はしませんので、その点をご注意ください。
受講者の声
これまでは破断に関してかかわりは少なかったですが、業務の都合で今後携わる機会が増えると思い今回受講いたしました。事例等を使ってうまく教えていただき、とても理解しやすかったです。ありがとうございました。
多くの事例、破壊の基礎、数値解析の初歩、また現在進行中のAIの活用プロジェクトの紹介もあり、終日、集中して聞けました。誠に有難うございました。
フラクトグラフィについてほとんど詳しくは知らない状態での参加だったが、説明が分かりやすく、理解が進んだ。細かく休憩をはさんでいただけるとありがたい。
分かりやすいご講義ありがとうございました。破面観察に関する知見がない素人ですが理解することができました。今後の自社での業務に活かしてまいりたいと思います。
有益な内容でした。延性、疲労、脆性、環境の破断特徴がだいぶつかめました。