受講概要
Ⅰ.信頼性の考え方
1.信頼性の定義
2.市場と部品開発の関係
Ⅱ.防振ゴムの機能と特徴
1.防振ゴムの機能と劣化
2.一般的なゴムの特徴
3.主なゴムの種類と用途
4.自動車シャシーでの材料選定
Ⅲ.寿命予測の考え方
1.マイナー則の適用と等価頻度の算出
2.寿命推定の方法
3.市場負荷の捉え方
4.自動車シャシーの環境条件
Ⅳ.防振ゴムにおける 疲労寿命予測の問題点
1.寿命予測の問題点
2.加速寿命試験設定のポイント
Ⅴ.S-N線図の傾き
1.S-N線図の傾き
2.S-N線図の取り扱い方
3.金属疲労のS-N線図の傾き
(溶接継手)
4.防振ゴムのS-N線図の傾き
5.S-N線図における平均歪の影響
Ⅵ.市場入力の特徴
1.2次元レインフロー
2.変動入力と平均入力
Ⅶ.部品の耐久性ばらつきの相場
1.部品の耐久性ばらつき要因
2.静的ばね定数ばらつきの分布と
耐久性ばらつきの分布
3.異物による耐久性の変化
Ⅷ.熱劣化の考え方
1.熱劣化を表す材料特性
2.高分子材料の劣化反応式
3.T-t線図の作成方法
4.疲労試験における熱負荷の加え方
5.熱へたりの考え方
6.疲労試験における自己発熱
まとめ・質疑応答
まとめ
Q&A
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステム利用によるオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
防振ゴムのシステム適用や部品開発に携わっている方
新規開発や故障対応を担当者れている方 など
予備知識
特に必要有りません。
習得知識
1)防振ゴム寿命予測の概念
2)マイナー則・S-N線図・ばらつきの捉え方
3)熱劣化
4)アレニウスプロット など
講師の言葉
市場に於ける部品の寿命予測は、使用環境条件と加速寿命試験結果を把握することで可能となります。この使用環境条件データの整理や加速寿命試験の設定にはゴムの基本特性が不可欠ですが、自動車メーカーのエンジニアは必ずしも詳しくは無く、サプライアーにとって秘匿の範疇に入ることが多いのが実情です。
また、使用環境条件も自動車メーカーからサプライアーへ伝わりにくいと認識しています。この二つの情報を融合して始めて適切な加速寿命試験の設定が出きると考え、小職はその実現にチャレンジし、その結果ひとつの加速寿命試験設定技術を提案できました。
今回は、寿命予測の基礎と必要なパラメータの設定について解説致します。その上で加速寿命試験目標設定のポイントをご理解して頂きたいと思います。
受講者の声
防振ゴムの材料の基礎から、S-N線図取扱い方や熱老化の考え方など実業務において、大変有効度の高い内容で満足している。
今回、自動車のシャシーとエンジンマウントに使用されるゴム材料を例に信頼性評価手法や劣化のメカニズムをお聞きできとても勉強になりました。
ゴムの耐久性を検討する上で色々とためになる講義内容でした。ゴム部品特有の性質について深堀りでき,業務等に生かせる項目が多かった。
SN曲線(傾き)に対する平均ひずみの影響について理解が深まった。テキストで復習し実務でも生かしたい。
大変参考になる内容でした。自身の業務で役立てたいと思います。