受講概要
1.脱レアアースモータの概要
1-1 高性能モータへの課題:脱/省レアアース
1-2 脱レアアースモータの歴史と開発の動向
1-3 SRM&SynRMに対する誘導モータ、
ブラシレスDCモータとの比較
2.各種モータの回転仕組み
2-1 DCモータ、ブラスレスDCモータ、トルク発生の仕組み、一般的な駆動回路と制御法
2-2 ステッピングモータのパルス回転動作
2-3 SRMおよびSynRMモータの構造、回転の仕組み
3.SRモータの振動騒音と その対策低減の事例
3-1 振動と騒音発生メカニズム
(起振源、伝達関数、騒音)
3-2 固有振動数と騒音特性
3-3 振動騒音の低減事例
(制御方式、巻線方式、スロットコンビ、振動ダンピングなど)
4.SynRMモータにおける 仕様、体格、課題
4-1 SynRMモータとは、低コスト、
高効率に向けた課題と解決策
4-2 SynRMモータの特性の課題と改善手段
4-3 モータ特性の比較チャート、
SRモータの位置付けと課題
5.脱レアアースモータ実用の事例
5-1 各種産業(家電、EV、建設機械・・)へのレアアースモータの事例、特性、特徴
5-2 利用分野ごとの製品開発
5-3 脱レアアースモータ適用への課題、今後の動向
6.質疑応答
受講形式
会場・WEB
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
モータ&インバータに関心のある方ならどなたでも受講できます。
モータシステム設計、開発、研究、生産、製造技術、品質、検査管理、営業を業務で扱っている。
一般的な機械工学、電気工学の知識を持っている。
予備知識
一般的な機械工学、電気工学の知識を持っている方
習得知識
「学ぶ立場」「実際に業務で使える内容」に重きをおく。モータシステムに関わっている初心者からベテラン経験者。モータ全般および脱レアアースモータについて再知識を得ようとする人が、本講座を受講すれば一通りの「モータ特性」がすんなり理解でき、習得できる。本研修では「48年間の実務に携わった経験とノウハウ」について解説と事例を紹介する。
1)レアアースレスモータの概要
2)各種モータの回転仕組み
3)SRMとSynRMモータの振動騒音とその対策低減事例
4)SynRMモータにおける仕様、体格、課題
5)レアアースレスモータ実用事例
講師の言葉
モータは、洗濯機、エアコンなど家電製品、最近では電気自動車(EV)が注目され、幅広い分野で使用されている。その中でSRM(スイッチドリラクタンスモータ)やSynRM(同期リラクタンスモータ)は、永久磁石のレアアース材を使用しないため、価格高騰や供給不安の問題から近年、脱レアアースモータとして再注目を集めている。
脱レアアースモータのメリットは、ロータには磁石や巻線がなく、電力損失がほとんどない。永久磁石モータの性能と誘導モータのシンプルさと保守メンテナンスの利便性を兼ね備えている。高速回転の遠心力によるロータの破壊のリスクが小さく、逆起電力の上昇による可変回転速度が広く使えることから様々な製品への脱レアアースモータの適用を検討されている。その反面、力率や効率の低下する問題もある。トルクリップルが大きく、騒音を発する場合もあり問題がある。
本セミナーでは、脱レアアースモータの回転原理、課題は何か。他機種とのモータ特性比較、位置付けと今後の動向を解説する。脱レアアースモータの振動騒音発生メカニズムとその対策低減の事例を多く紹介する。
本研修は「48年間の各種モータ設計・品質の実務に携わった経験とノウハウ」を持つ講師が、事例を多く交えて「実務で使える内容」に重きをおき解説する。