受講概要
プログラム
1.官能評価とは?
・なぜ官能評価をするの? 官能評価の長所と短所
・調査設計が全く違う! 分析型官能評価と嗜好型官能評価
・官能評価の前に必ずやろう 倫理審査
2.官能評価に影響を及ぼすファクターとそのコントロール
・どっちがおすすめ? 独立評価と比較評価
・評価の条件どうしよう? 部屋の温度・湿度、試料数と提示法、被験者の数から被験者の選び方と数
・どんな聞き方をしたらいい? 評価に使うことばの選び方
・官能評価の尺度と特徴
・これは書かなきゃ! 官能評価の用質問紙の作り方と具体例
3.官能評価研究の最前線
・適切さを考慮した触覚語彙集の構築
・被験者ごとの評価基準の違いを補正する線形混合モデルLMM
・時系列官能評価法による化粧品塗布中の感触の変化
・結婚式の雰囲気の時系列官能評価 感動曲線描画法
・感触用語を使わなくても大丈夫! 化粧品原料の保湿感の閾値調査
4.手触り・触感のメカニズムと触覚センシング
・ ヒトはどうやって触覚を感じるのか?
・ ヒト皮膚中の触覚受容器とその特性
・ 若者と中高年、男性と女性で官能評価の傾向が違うのはなぜ?
・ 商品開発の現場で使われている触覚センシングシステムと特徴
5. 触覚センシングの最新動向
・ ヒトはなぜ多彩な触感を感じるのか?
・ ヒトの皮膚の構造・物性と触わる動作を模倣せよ! バイオミメティック触覚センシングシステム
・ 官能評価をしながら物性・生理データを獲得しよう! 高速カメラとフォースプレート・筋電計からなるその場観察型触覚センシングシステム
・ ヒトはどんな化粧品を触った時にしっとり感・さらさら感を感じるの?
・ 摩擦と触感を利用してヒト皮膚と毛髪のトリートメント効果を評価
・ 触覚センシングシステムは市販の化粧品の微妙なテクスチャーの違いを識別できるの?
・ 機械学習を利用した物性データからモノの手触りを推定しよう
・ 化粧筆の摩擦ダイナミクスと触感
・ デニム・繊維の摩擦ダイナミクスと触感
・ 触覚センシングシステムの食べ物評価への横展開:エマルション型食品の摩擦特性とハンバーグのジューシー感
Q&A
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
業種業界に関わらず本テーマに関心のある方であれば制限はありません。
予備知識
特に必要ありません。
習得知識
1)官能評価の目的
2)官能評価用のアンケートの設計方法
3)触覚認知のメカニズム
4)触覚センシング
5)触覚に着目した商品開発の事例 など
講師の言葉
本講演では、主観に依存しがちな感覚評価を再現性のある客観データへと昇華させ、高付加価値な製品開発に直結させる実践的アプローチを解説します。
しっとり感・さらさら感などの手触りの評価は、個人差や物理量との対応付けの難しさが分野を問わず大きな障壁となっています。本講演では、調査設計や質問紙作成の基礎から、線形混合モデルによる個人差の補正、時系列評価などの先端手法を提示します。さらに、ヒトの触覚受容器メカニズムに基づいて、バイオミメティック触覚センシングやその場観察型システム等の物理計測手法を説明します。
化粧品、食品、繊維、自動車、生活用品、ロボットから、それらの質感を左右する原材料・部品分野までを対象に、摩擦ダイナミクスと触感の関係を解き明かし、物性データから手触りを高精度に推定する機械学習モデルまで体系化的に説明します。官能評価・物理計測・AI技術を統合して、感性価値の定量化と推定を実現する本手法は、幅広い産業分野の研究開発において感覚評価の曖昧さを打破し、圧倒的な製品差別化と開発効率化をもたらすでしょう。